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たいけんばん


「グチったってどーにもならないけど
 思い出すたびに腹が立つわ。
 あたしは女王になるはずだったのに
 ひねくれた妹に国を追い出されて2年!

 それからは苦労、苦労、苦労の日々!
 ったく、どーしてあたしがこんな目に!?

 そりゃ、ちょっとだけワガママで
 ぜいたくしすぎたかもしれないけど……。
 でも、負けてらんないのよね。

 こーなったら、とことんまでやってやる!
 最高の魔力を持つ【遺産】を
 手に入れて、あたしは……。

「世界を征服してやるのよ!

 

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≪カローナの森≫

???
 「ウヒョ〜!

女の子
 「は、はなしてください〜。

ブラッド
 「そんなに暴れるなよ、おじょうちゃん。
  俺たちゃ別に、あんたを取って食おうと思ってるわけじゃねえんだ。
  ただ、チョイとばかりビンボーでなあ。

スモーキー
 「今夜の晩メシ代もねえっス! ウヒョヒョ!

ミント
 「うっわ〜、ありがちな光景……。
  あーいう下品なゴロツキって見てるだけでムカつくのよね!


ブラッド
 「そーいうわけで、だ。恵まれねえ俺たちに寄付してくれねえか?

スモーキー
 「あ、あ、アニキアニキっ!? あれ、あれっ!

ブラッド
 「ああン? なんでえスモーキー。
  おかしな声出しやがって。なんかヘンなものでも……。
ミントの跳び蹴りが炸裂!

ブラッド
 「んげぁあ!?

スモーキー
 「あ、アニキ〜!? しっかりするッス!!

ブラッド
 「てっ……テメエ! いきなりナニしやがるんでえ!

ミント
 「知るかっ!!
もういっちょう!

ブラッド
 「ぼ、暴力反対……。

ミント
 「あんたたちみたいなゴロツキが
 『暴力反対』な〜んて笑っちゃうわね!
  ボコボコにしてあげるから、
覚悟しなさい

ブラッド
 「ケッ! 勝手なこと言いやがって!
  こちとらテメエみたいな小娘とケンカしてるほどヒマじゃねえんだ!
  スモーキー、娘をつかまえな!! 人質にするぜ!

スモーキー
 「アニキぃ〜!

ブラッド
 「どうしたスモーキー!

スモーキー
 「逃げられたッス……。

ブラッド
 「あ……ら?

ミント
 「ん〜、人質がどーしたのかしら!?

ブラッド
 「だーっ!! うるせえうるせえ!
  こうなったらバトルするだけだ!! いくぞスモーキー!

スモーキー
 「ウヒョ〜!!

ブラッド&スモーキーとバトル!
スモーキーをやっつける
スモーキー
 「ウヒウヒョロヘロ……。
  アニキ、もうダメっす。
  カタキをうってくれっス……。

ミント
 「さ〜て、残りはあんた一人よ?

ブラッド
 「むうう……。
  ムッ! うおっ!?

 「いかん、こんな時に持病が……。
  これでは戦えねえぜ!

 「俺が元気なら、テメエなんて5秒で
  ぶっつぶしてやるんだが……。
  今日はこれ以上戦うわけにはいかねえ!
  というわけで、この場は見逃してやらあ!
  ありがたく思えよ!

スモーキー
 「えっ!? ウヒョヒョ!?
  アニキ〜、待ってくださいよお〜。
ブラッドをやっつける
ブラッド
 「ぐおっ……! コイツやるな……。
  チクショウ、今日のところはずらかるぜ!

スモーキー
 「えっ!? あらら!?
  アニキ〜、待ってくださいよお〜。

ミント
 「ざっとこんなもんね。 あ〜、スッキリした。

エレナ
 「助けてくれてありがとうございましたっ!

ミント
 「え? あ〜、いーのよいーのよ。

エレナ
 「でも、おねえさんのおかげで助かったわけだし……。
  よかったら、お名前を教えてもらえますか?

ミント
 「あたしの名前はミント。
  かたくるしーのはキライだからテキトーに呼んでいーよ。
 『カワイクてカッコいいミント様』とか
 『花咲くバラのミント様』ってカンジでさ。
  めんどくさかったら『ミント様』だけでも気にしないから。

エレナ
 「はい、ミントさん♪

ミント
 (……人の話を聞いてないわね。

エレナ
 「じゃあ、わたしも自己紹介しますね。
  はじめまして、ミントさん。
  わたし、エレナっていいます。

ミント
 「ふ〜ん……。 あんたみたいなフツーの子が、
  どーしてひとりで、こんな森にいるの?

エレナ
 「実は……お父さんとお母さんを
  さがしに来たんです。
  この森のどこかにいるはずなんですけど
  もう5日も帰ってこないんです。
  それでわたし、心配になって……。

 「あ〜っ!!

 「そーです!
  こんなことしてるヒマないんですっ!
  早くお父さんとお母さんを探さないと!
  ミントさん、助けてくれてありがとうございました!

ミント
 「スト〜ップ!!

 「もひとつ質問なんだけどさ。
  あんたの親は、どーしてこんな森に?

エレナ
 「うちのお父さんって遺跡を調べるのがシュミなんです。
  よくわかんないですけど【遺産】って宝物をさがしてるみたいですよ。

ミント
 「【遺産】!? それホント!?

エレナ
 「はい♪

ミント
 「ナ〜イス・チャ〜ンス♪
  よーするに、この子の親を見つけたら
 【遺産】の情報をばっちりゲットできるわ♪

 「エレナ……あたし感動したわ!

エレナ
 「へ???

ミント
 「自分の身を危険にさらしてまで親を助けようとする、愛……。
  あんたの美しい気持ちをあたしも応援したくなったわ!
  いっしょにご両親をさがそ!

エレナ
 「ありがとうございますっ! それじゃ、行きましょうっ!
  ミントさん、ついて来てくださいっ!


エレナ
 「たぶん、こっちだと思います。 遅れないようについてきて下さいね。
エレナより先にゴール
エレナ
 「ミントさんって足が速いんですね〜。
  わたし、足には自信あったのに
エレナのお株をGET!

エレナ
 「さぁ、先を急ぎましょ〜!
 エレナより後にゴール
 エレナ
  「さぁ、先を急ぎましょ〜!
 

≪崖≫

エレナ
 「あっ、 お父さん、お母さん!

???
 「あら、エレナ!?

お父さん
 「こんなところに来るなんてどうしたんだい?

エレナ
 「『どうしたんだい』じゃないでしょ!
  お父さんたちがずっと帰ってこないからわたし、すごく心配したんだよ!

 「お父さん!? その足どうしたの!? ケガしてるよ!?

お父さん
 「ああ、これかい? 少しくじいただけさ。たいしたケガじゃないよ。

エレナ
 「よかった……。

お父さん
 「心配させてしまったね。ごめんよ、エレナ。
  ついつい調査に夢中になってしまってね。
  それにしても、ひとりで森に来るなんていささか無茶がすぎるぞ。

エレナ
 「ひとりじゃないよ。ね、ミントさん♪

お父さん
 「君は・・・・・・?

エレナ
 「この人がミントさんよ。
  ミントさんは、ヘンな人にからまれてたわたしを助けてくれたの。
  それに、お父さんとお母さんをさがすお手伝いもしてくれたのよ!

お父さん
 「そうか……。ありがとう、ミント君。君はエレナの命の恩人だ。

ミント
 「いや〜、それほどでも♪

お父さん
 「そうそう、自己紹介がまだだったね。
  私はクラウス。カローナの街で小さな店を開いているんだ。
  こっちは家内のミラだ。

ミラ
 「はじめまして、ミントちゃん。エレナがいろいろお世話になったみたいね。

ミント
 「ところで……クラウスさんに聞きたいことがあるんだけど。

クラウス
 「なにかね? 【遺産】のことかい?

ミント
 「なぬ!? なんでわかったの!?

クラウス
 「ついさっき、彼にも【遺産】のことを聞かれたからね。
  ミント君も、もしかしたらと思ったのさ。

ミント
 「彼?

エレナ
 「お父さん、あの人だれ?

クラウス
 「紹介しよう、ルウ君だ。

ミント
 (なんか暗そーなヤツね。

ミラ
 「エレナたちが来る少し前に会ったのよ。
  ルウ君も【遺産】をさがしてるんですって。

ミント
 (ってことは、あたしのライバル!?

クラウス
 「さて……。【遺産】の話をしようか。私は昔から【遺産】をさがしていてね。
  古文書を読んだり、遺跡を調べたりとずいぶん苦労したよ。

ミラ
 「仕事を放り出して、ね。

クラウス
 「あー……ゴホン。
  まあその、いろいろ大変だったわけだがむだな苦労ではなかったよ。
  長い研究のすえ、私は【遺産】の謎をとくヒントに気づいたんだ。
  アトリエさ。あそこに行けば新しい真実が見つかるかもしれない、とね。

ミント
 「アトリエって魔法使いの館のことでしょ。

ミラ
 「ええ、そうよ。
  100年ほど前まで、この森にはある魔法使いが住んでいたらしいの。

クラウス
 「その魔法使いは【遺産】について研究していたらしいんだよ。
  彼のアトリエに行けば【遺産】の手がかりぐらいは
  見つかるかもしれないだろう?

ミント
 「どこどこどこどこどこ!? どこにあるの!? そのアトリエは!?

クラウス
 「うーん……それがね……。

ミント
 「じゃあ、まだ見つけてないの?

ミラ
 「そうねえ……。ミントちゃん、ちょっと来てちょうだい。

エレナ
 「ひゃ〜! すごい崖!

ミラ
 「言い伝えでは、この崖の下に不思議な広場があるんですって。
  その広場に、アトリエへの道がかくされているらしいわ。

クラウス
 「ところが、ごらんのとおりの急崖で先に進めないんだ。
  君が来る前に、降りる道をさがそうとしたんだが、
  足をふみはずしてくじいてしまった。

ミント
 「うひ〜、ムチャな崖ね〜。だけど、この下には……!!

ルウ
 「クラウスさん、ここは僕が……。

エレナ
 「きゃ〜〜〜〜!? み、ミントさんっ!?

ミント
 「それじゃ、お先にっ!

ルウ
 「ムチャな人だなあ……。

クラウス
 「だいじょうぶかな。この崖にはモンスターが住みついているらしいが……。

ミラ
 「元気があっていいじゃない。でも、エレナはマネしちゃダメよ。

エレナ
 「は〜い♪ 


崖下の広場
石板
 ガーゴイルに…向…

ミント
 「ガーゴイルに立ち向かえ?
 

≪魔法使いのアトリエ≫

ミント
 「さんぜんさんびゃくよんじゅうに……。

 「さんぜんさんびゃくよんじゅさん……。

 「さんぜんさんびゃくよんじゅよん……。

 「さ、3345段っ……。ひーっ、や―っと着いたあ〜!
  ったく、なんなのよこの階段は!?


ミント
 「これがアトリエかあ……。想像してたよりショボイわね。
  ホントにお宝があるのかな?


ドアに近づくとモンスターがふってくる
ミント
 「うひゃあ!?

 「アトリエの番犬……じゃなくて番馬!?
  どっちでもいーわ! 邪魔をするならボコボコにするだけよっ!

ナイトメアとバトル!

ミント
 「けっこう手強かったけどあたしにかなうレベルじゃないわね。
  さ〜て、お宝お宝♪
 
 
これでまた一歩【遺産】に近づいたわね!
この奥の扉に、きっとスゴイ手がかりが
かくされているはずだわ。

かならず【遺産】を手に入れてやるわよ。
そして世界をあたしのものにっ!
 

≪地下迷宮の入口≫

ミント
 「ん? アレは……。

 「あんたは……えーっと

「思い出した!
ミント
 「思い出した!
  あんた、ルウって名前だったわね。

 (クラウスさんと一緒に
 【遺産】を探してるヤツか……。
  よするに、あたしのライバルね。
「誰だっけ?
ミント
 「誰だっけ?

少年
 「僕の名はルウ。
  君と同じく【遺産】を探してる。

ミント
 「そー言えば 森で会ったっけ。

 (クラウスさんと一緒に
 【遺産】を探してるヤツか……。
  よするに、あたしのライバルね。
ミント
 「で、なに? あたしになんか用?

ルウ
 「クラウスさんに聞いたんだ。
  ミント、君はたったひとりでここに入るつもりかい?

ミント
 「まあ、そんなところよ。

 (お宝ひとりじめのためにね!

ルウ
 「ひとりで行くなんて危険すぎるよ。この先はモンスターのすみかだ。

ミント
 「そんなの、どーってコトないわよ。
  ショボいモンスターが何匹出てこようとあたしの魔法でボコボコにしてやるわ。

ルウ
 「甘く見ないほうがいい。
  ここには森よりもずっと狂暴なモンスターが棲んでいるらしい。

 「だから、僕も行く。

ミント
 「……へ?

ルウ
 「君だけを危険な目にあわせて楽をするなんてできないよ。

ミント
 「なぬー!? あんた、ナニ言ってんの!?
  そんなよけいなコトをされたらあたしのお宝が……。

ルウ
 「遠慮なんかいらない。
  僕だって、自分の目的のために【遺産】をさがしているんだ。

ミント
 「いや〜……。別に遠慮してるわけじゃ……。

ルウ
 「手分けしてさがせばアトリエだってすぐに見つかる。
  じゃあミント、僕は先に行ってる。アトリエで会おう!

ミント
 「ちょ、ちょっと! 待ちなさいよ!

 「あ……。

 「あたしのカンペキなお宝独占計画が……。
  はっ!! こーしちゃいられないわ!
  あいつより先にアトリエを見つけないと!
 
Prism will begin to sparkle in autumn/1999
もうすぐ、プリズムは輝きはじめる……

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