ボルクタ ブレンダ: ここはボルクタ共和国よ 今世紀に入って ロシアから独立した国ね アルベルト: 今世紀に入ってからたくさんの国が 独立したり 統合されたりしたな ブレンダ: そうね やっぱり 資源の問題があったからじゃない? でも もうそろそろ軌道エレベーターが動き出すし 戦争が終わりになってもいいのにね アルベルト: そうだな ところで 今回の仕事をもういちど 説明してくれ ブレンダ: ええと・・・ やっぱりここでも 政府軍と反政府軍が戦ってるみたい あなたの国みたいにね もっとも 今回は反政府側からの仕事なんだけど アルベルト(苦): 反政府か? クーデター側じゃないか ・・・気が進まないな ブレンダ: アーク大佐の事を思い出したんでしょ? でも 反政府側がいつも悪いとはかぎらないわ アルベルト: それは そうだが・・・ レーダーサイトに発進 ブレンダ: ここが 反政府側と落ち合う予定の場所よ 指導者はヨハンセンという人らしいけど・・・ もう きているのかな? アルベルト: いや まだだれもいないようだが・・・ とりあえず降りてみよう クラーク: 見たところ まだだれもきていないようですが アルベルト: ・・・まあいい とりあえず降りてみよう レーダーサイト アルベルト: おかしいな 何の連絡もないとは ブレンダ: こちらからの無線にも応答がないわ アルベルト: しかし連中の指定した場所にきているはずだが ブレンダ: しかたないわね もう少し前進してみましょ アルベルト: !? ジェノス(喜): きさまも反政府軍の傭兵のようだな アルベルト: なんだっ!? お前も傭兵か? ジェノス: そうだ 私の名はジェノス 傭兵の中では少しは名を知られているつもりだが アルベルト: いや・・・ おれは傭兵になったばかりだからな ジェノス(喜): フッ こんなシロウトと作戦を行えというのか ヨハンセンめ とんだ食わせ物だ・・・ アルベルト: ところで 聞きたいことがある 反政府軍の所在を教えてもらいたい 依頼主の反政府軍がコンタクトしてこないんだ ジェノス(喜): お前は ヨハンセンにためされているのだ この先のレーダー基地が政府軍の攻撃を受けている それをまもり通せば きっとやつらの方から連絡してくるだろう せいぜい がんばるがいい 私には きさまのようなヒヨッ子にかかわっているひまはないのでな アルベルト(苦): あ まてっ! ちくしょう・・・ ブレンダ 今の話 どう思う? ブレンダ(怒): よくわからないけど ばかにした話よね! アルベルト: ・・・しかたない 前方のレーダーサイトに向かってみる ブレンダ: わかったわ アルベルト: おい!お前たち! このレーダー基地は 敵にかこまれているんだぞ いったいここでなにをしているんだ! 兵士: レーダーの修理にきまっているだろう このレーダーを修理しないことには 政府軍のやつらの行動をとらえられんからな アルベルト: やめろ! 逃げるんだ! これだけの兵力ではとてもたちうちできない! 兵士(叫): うるさい! 勝利のためなら われわれは死をもおそれんのだ! アルベルト: なんてやつらだ これが反政府軍のやりかたなのか・・・ アルベルト(苦): 敵は全て倒せたようだが・・・ こちらの兵も全滅だな くそっ! 工兵隊は味方に見すてられたというのか!
ボルクタ ブレンダ: アルベルト!! 反政府軍からの通信だわ ヨハンセン: 見事な戦いぶりだったぞ アルベルト君 アルベルト(苦): お お前は・・・ ヨハンセン: いかにも わしは反政府軍の指導者 ヨハンセンだ われわれ反政府軍は 君をかんげいする アルベルト(苦): くっ!今さら何を言う なぜ援軍をよこさなかったんだ!? 工兵隊は全滅したぞ! ヨハンセン: ふふふ・・・ わが軍の兵士は 目的のためには死をもおそれないのだよ そして レーダーは機能をとりもどした 目的は果たされたのだ アルベルト(苦): なんだと・・・ ヨハンセン: まあ 君にわれわれの思想を理解してもらおうとは思わん とにかく政府軍を倒すために手をかしてもらおうか ブレンダ: アルベルト・・・ 気もちはわかるけど 私たちは傭兵だから・・・ アルベルト(苦): そうだったな・・・ それで おれの任務はなんなんだ? ヨハンセン: 君の任務は・・・ 近ごろ政府軍に配備された大型兵器“ツェルネンコ”の撃破だ これは強力なだけでなく機動性も高い兵器なのだ 各地でわれわれの同志がやられている ツェルネンコの位置はわが軍で調査中だ それまでは われわれの作戦に参加してくれたまえ 以上だ アルベルト(苦): 了解した・・・ |