エルトダール港 レロス: NAW−7 応答せよ NAW−7・・・ アルベルト: こちら NAW−7 レロス: アルベルトか おれだ レロスだ すぐに ここへこられるか? アルベルト: レロス どうした? ・・・まさか 本当に クーデターがはじまったって いうんじゃないだろうな? レロス: ああ とうとう連中が動き出した アルベルト(苦): ばかな! なんてことだ! レロス: アルベルト・・・ 時間がない 大統領閣下は 一時的に国外へ退避するため この港へ向かっておられる おれたちだけで 閣下を守らなければならん これは 特命だ アルベルト: 了解 今 行く アルベルト: クーデター軍サイドの動きは どこまで つかめているんだ? レロス: エミンゲンの管制施設は ほどなく やつらの手に落ちる われわれの動きをさとられるのも 時間の問題だろう なにしろ あのアーク大佐がクーデターの首謀者らしい アルベルト: アークか とんでもないやつが相手だな レロス: おいおい アルベルト ヴァンツァーなしでどうしようというんだ? クーデター軍が攻めてきたらやばいじゃないか!! レロス: アルベルト 大統領のご到着だ 大統領: ごくろう 私は この護衛艦でしばらく国をはなれる 君たち すまないが 艦が航路にのるまでの警護よろしくたのむ アルベルト: 了解しました では さっそく・・・ レロス(叫): いかんっ! アルベルト 敵襲だ! アルベルト(叫): レロスーっ!! レロス(叫): うあああっ! アーク(喜): フハハハハハ・・・ オーウェン大統領! さがしましたよ 大統領: ア アーク大佐! アーク(喜): 私を甘く見たようですな さあ ご同行ねがいましょうか! 大統領(苦): ううっ アーク(叫): 大統領を 捕らえろ! アルベルト(叫): 大統領! 艦尾に 軍のトレーラーが停めてあります! そこまで 逃げてください! 私が援護します! 大統領: わ・・・わかった! アーク: こいつ ジャマをする気か!? アルベルト(叫): アーク! バカなまねは やめろっ! アーク(叫): きさまなどに 何がわかる! すでにNORAD軍の ほとんどは わが手中にある おとなしく 手をひけ! アルベルト(叫): ふざけるなっ! お前の思い通りには させん! アーク(喜): わからんやつよ きさま一人で 何ができる? 大統領と 心中でも する気かね? アルベルト(叫): おれは一人でも 大統領を守ってみせる! 大統領: トレーラーには 乗れた なんとか 動かせそうだ! アルベルト(叫): はやく ここを離れましょう! アーク(喜): フッ トレーラーごときで なにができるというのかね アルベルト(苦): くっ!! アーク(苦): くそっ! しぶといヤツめ・・・ 援軍は間に合わんのか!? ・・・ええい しかたない きさまら 必ず捕らえてみせるからな! 覚悟しておけ! アルベルト: ・・・ひとまず 難はのがれましたが・・・ 大統領: ああ だが 安心はできん やつは ヘビのように しつこいやつだ いずれまた われわれを 攻めてくるだろう アルベルト: ご安心ください 私が 必ずお守りします アルベルト(沈): レロス・・・ お前の死は むだにはしない!
エミンゲン 大統領: ところで・・・ 君の名前は? アルベルト: アルベルト軍曹であります 大統領: まあ 気を楽にしてくれ 助けてもらって 君には感謝している アルベルト: はい・・・ しかし・・・これでは 国外への退避は 困難です これから どうすれば・・・ 大統領: うむ・・・どうやら アークは 政府内部に かなり 手を回しているようだ 逃げこむとすれば ビーグ陸軍基地か・・・ あの基地なら まだクーデター軍の手は 入っていないだろう アルベルト: ビーグ陸軍基地は 北東の方角にあります ここからは かなりの距離ですが・・・ 大統領: そうだな 危険な道のりになる・・ 君の助けが必要だ よろしくたのむ アルベルト: わかりました |