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最終話

ああ 世界よ半熟なれ…!!
オヴァリウム
エッグママ
 「ウマレルノデス ボイルド・・・・!!

大臣
 「ひいい〜ッ!

ボイルド
 「・・・・・・・・。

エッグママ
 「ボイルド・・・・
  アナタハ ワタシノ スベテ・・・・
  カンペキナル ソンザイデス・・・・
  サア スベテノ ミカンセイナ ソンザイヲ ケシサルノデス・・・・
  マズハ メノマエノ ユージローカラ・・・・

ボイルド
 「黙れ・・・・

エッグママ
 「?

ボイルド
 「私に命令するな・・・・

エッグママ
 「ボイルド?

ボイルド
 「あなたはもう機械の残骸に過ぎん・・・・
  永遠に沈黙するがいい!!

大臣
 「ひええ〜ッ!

エッグママの頭部が爆発!

エッグママ
 「ボイ・・・・ル・・・・ド・・・・

大臣
 「貴様・・・・
  母親を・・・・

ボイルド
 「母ではないこれは機械だ。しかも今はガラクタに過ぎん。

大臣
 「何と言う・・・・

ボイルド
 「彼女は私を溺愛し過ぎたのだよ。
  真の完熟には母も命令する者もいらぬ。
  さあ次はお前達の番だ。この世には私以外の命はいらぬ。

大臣
 「貴様・・・・!

ボイルドに近づくユージロー

大臣
 「ユージロー様・・・・?

ボイルド
 「怖気づいて命乞いか? それこそが半熟たる所以なのだ。
  不様な・・・・愚かな半熟はそうまでして生き延びたいか?
  ならばひざまづけ! 平伏すのだ私の下に!

さらに近づくユージロー

大臣
 「ユージロー様!

ボイルド
 「貴様・・・・
  嫌だと言うのか!

大臣
 「ユージロー様・・・・

ボイルド
 「フフフ・・・・
  ハハハハ・・・・
  ハーッハッハッハ!
  これは愉快だ! 無謀と言ってしまえばそれまでだが・・・・
  少しは骨があるようだな。
  よかろう エッグママすら破壊した君達だ。
  最後のチャンスくらい与えよう。
  完熟大陸カルボナーラ・・・・そこで決着を着けよう。

大臣
 「完熟大陸? 一体どこじゃ!

ボイルド
 「ここだ。
  私が生まれると同時に大陸も進化するよう
  エッグママが用意していたのだ。
  ルールはこれまで通り。
  私の配下の城を落とし私の待つ完熟神殿まで来れば一騎打ちをしよう。
  だが全てに於いて完璧な私に負けはない。身をもって思い知るがよい!
  私の力でお前の城に戻してやる。万全の体制を整えるんだな。
  待っているぞ!
ボイルドが光を放つ

大臣
 「ひい〜ッ!


アルマムーン城
兵士
 「ユージロー様!

大臣
 「こ ここはアルマムーン・・・・
  皆の者 一大決戦じゃ!
  今度の戦は命に代えても勝たねばならぬ!
  早速出陣の用意じゃ!!

兵士
 「はッ!

大臣
 「ユージロー様・・・・
  ご立派でしたぞ・・・・
  あの恐ろしいボイルド相手にあの勇姿!
泣き出すユージロー
  え?
  気が緩んだら?
  怖くなった?

  やっぱり・・・・

  しか〜しッ!
大臣泣く
  負けはせんぞボイルド〜〜ッ!!


フィールドマップ
謎のドーム
ドームは硬く閉ざされ 中には入れない!!

全ての城を制覇
大臣
 「どうしたことじゃ?
  あのドームらしき物が神殿とやらの入口ではないのか?

???
 「良くやった・・・・

大臣
 「ボイルド!

ボイルド
 「あのドームは入口などではない・・・・
  見るが良い 完熟大陸カルボナーラの真の姿を!


大臣
 「こ これは!

ボイルド
 「ハーッハッハハ! これこそ完熟大陸カルボナーラの実態。
  全ての不必要な生命体を消し去るため全宇宙を駆け巡るのだ!
  エンジン始動!


完熟大陸カルボナーラがボイルドの野望のため宇宙へ飛び出した!!


大臣
 「た 大陸が動き出しおった!

ボイルド
 「さあユージロー!

  決着の時は来た!
  来るがよい この大陸の心臓部・・・・完熟神殿へ!!


完熟神殿
この奥にボイルドが・・・・さあ 最後の決戦だ!


完熟神殿
???
 「ようこそ・・・・

  私だ・・・・ボイルドだよ・・・・
  ユージローには感謝しなければいけないな・・・・
  あの時の私は生まれたばかりでまだ不完全だったのだ。
  この私が完成するにはもう少し時間が掛かる。
  かといって折角来てくれた君達に退屈はさせない。
  究極のエッグモンスター2匹が君達の相手をつとめる。
  まずは全てを喰らい尽くすこいつがお相手しよう!
左のたまごにヒビが入る!
クーモンとバトル!

ボイルド
 「見事だ・・・・
  では残る1匹。全てを吸い尽くすこいつが相手だ。
  さあ 戦いまくるがよい!
右のたまごにヒビが入る!
スーモンとバトル!

ボイルド
 「流石だ・・・・
  流石だよフフフ・・・・
  感謝するよ君達に・・・・
  今の2匹がただの時間稼ぎと思うなよ・・・・
  2匹が喰い尽くし吸い尽くしたエネルギーは全てこの私に注がれた・・・・
  お待たせしたな・・・・
  さあ・・・・!
  完熟神ボイルドの完成だ!

  やはり半熟は未熟。完熟な上に神である私に勝つ事などできん。
  何? 最もらしい事を言って?
  最後のボスがまだいるんだろう?
  フッ ばかなことを。私こそ完熟も完熟。カッチンカッチンな完熟だ!
  何だその目は!
  本当にこの私が最後のボスだ! 私の後にはもう誰も居らん!!
  まだ疑うか!?
  本当だ! 断じてあのお方などいないッ!
  悪魔を復活させるワケでもないッ!!

  信じておらぬな・・・・
  ええい! その証拠に私の完成された強さを今見せてやるわあッ!!
シリアスボイルドとバトル! ハイパーボイルドとバトル!

−シリアスボイルド編−
ボイルド
 「な・・・・
  なぜだああッ!?
  なぜ完熟神である私がお前達などに・・・・!

ユージロー
 「ボイルド・・・・
  お前は確かに完璧だった・・・・
  しかし一つだけミスを犯した。

ボイルド
 「ミスだと・・・・?

ユージロー
 「それはお前が完璧な悪だったことだ。

ボイルド
 「悪であろうが完璧には変わりないはず・・・・

ユージロー
 「覚えておけ 最後に勝つのは完璧な悪ではない・・・・
  半熟であろうとも・・・・
  正義なのだ!

ボイルド
 「正義だと・・・・
  半熟風情が・・・・

ユージロー
 「半熟だろうがなんだろうが構わない。
  いざという時・・・・
  強い意思と力を持てればな!

大臣
 「おお ユージロー様・・・・

ボイルド
 「ば ばかな・・・・
  私の方が・・・・
  愚かというのか・・・・
  この・・・・完熟神ボイルドが・・・・
  そ・・・・ん・・・・
  な・・・・!!
ボイルド死す


半熟調理メモ

最後の一人・・・・完熟神ボイルド



完熟大陸カルボナーラ
ボイルドが死ぬと共にカルボナーラもその機能を停止した・・・・


完熟神殿
大臣
 「ユージロー様・・・・
  すっかり立派になられて・・・・

ユージロー
 「今まですまなかったな。

大臣
 「謝るのは私の方ですじゃ・・・・口うるさかった私をお許しくだされ。

???
 「見事だユージロー!
国王、王妃、ナイト登場

国王
 「素晴らしかったぞユージロー!

王妃
 「貴方こそ本当のヒーローですよ!

ナイト
 「さあ祝いの宴の準備ができています!
  エッグワールドへいらして下さい!

ユージロー
 「悪いけど遠慮するよ。

ナイト
 「え?

ユージロー
 「みんなに祝ってもらう為に戦ったワケじゃない。それに・・・・

大臣
 「何ですじゃ?

ユージロー
 「もっといろんな世界を見てみたいんだ・・・・このまま旅に出るよ。

???
 「俺も一緒に行こう!

ユージロー
 「エッグマン・・・

エッグマン
 「お前一人じゃ心配だからな! 旅は道づれ・・・・だろ?

ユージロー
 「気持ちは嬉しいけど・・・・
  一人で行かせてくれ。

  僕は今まで君達に頼りすぎていた。
  ボイルドだって僕だけの力じゃない
  君達や将軍達・・・・兵士達の力があったからこそ倒せた。

大臣
 「ユージロー様・・・・

ユージロー
 「それじゃみんな・・・・

  ありがとう!

大臣
 「ユージロー様・・・・!

エッグマン
 「フッ 負けたぜユージロー・・・・

国王
 「立派な若者だな。

王妃
 「ええ本当に・・・・

大臣
 「先代・・・・

  見ておられますか?

  今のユージロー様こそ・・・・
大臣涙する
  ヒーローの中のヒーローですぞ〜!!




アルマムーン城
大臣
 「めでたし めでたしと・・・・
  ふうッ・・・・
  やっとお休みになられましたか。

ユージロー
 「フフフ・・・・

大臣
 「またご自分に都合のいい夢でも見ておられるのでしょうな・・・・
  ユージロー様はかつては全土を統一された・・・・
  確かな力を秘めているはずなのじゃが・・・・
  まあ今は良かろう。
  平和なこの世界が乱された時こそ立ち上がって頂ければ・・・・
  先代! それまではこの大臣が
  我がアルマムーンの誇りを守ってみせますぞ・・・・!

兵士
 「た 大変です!

大臣じゃ(※何故か「じゃ」が付く)
 「何じゃ騒々しい! ユージロー様がお休み中なのだぞ。

兵士
 「そ それが!
  完熟クイーンと名乗る者から花束が!

大臣
 「何!?

  これはもしや・・・・
  ユージロー様に今一度奮い立って欲しいという
  私の願いを神がかなえてくれたのやもしれん!
  やってみせますぞこの大臣!
  我がアルマムーン国の名誉回復と存亡をかけて・・・・ッ!
  そして必ずやユージロー様をヒーローの名に相応しい男に・・・・!!

  今一度!
大臣泣く
  戦ですぞォォォッ!!
劇 終

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−ハイパーボイルド編−
ボイルド
 「完熟神であるこの私が・・・・
  なぜ半熟に・・・・

大臣
 「教えてやろうボイルド・・・・

  それは可能性じゃ・・・・

ボイルド
 「可能性?

大臣
 「出来上がってしまった完熟にそれ以上はない!

ボイルド
 「可能性・・・・
  そんな不確かなものに・・・・
  この・・・・私・・・・
  が!!
ボイルド死す


半熟調理メモ

最後の一人・・・・完熟神ボイルド



完熟大陸カルボナーラ
ボイルドが死ぬと共にカルボナーラもその機能を停止した・・・・


完熟神殿
神殿が揺れ始めたところにナイトが現われる
ナイト
 「やりましたね! ここは危険です脱出しましょう!

大臣
 「おお ナイト殿!
  うッ!

ナイト
 「どうしました?

大臣
 「いや・・・・少しばかり胸が・・・・
  大丈夫 なんでもないですじゃ・・・・

ナイト
 「アルマムーン城へお送りします!


アルマムーン城
大臣
 「私も年をとったもんですじゃ・・・・
  お強くなられましたなユージロー様・・・・
  私は今までちとやり過ぎだったやも知れませんな・・・・
  出来上がってしまった完熟なぞつまりませんわ・・・・
  いかに未熟であろうとも・・・・
  大切なのはユージロー様らしくあること・・・・
  半熟であることの方が・・・・
  無限の可能性があるというものですじゃ・・・・
  ユージロー様・・・・
  もう私が教えることなぞ有りますまい。
  この人生・・・・
  悪くなかったですぞ・・・・

大臣眠りにつく・・・・

ナイト
 「安らかにお眠りください・・・・・

将軍
 「大臣殿に哀悼の意を表し・・・・
  黙祷〜ッ!


半熟調理メモ

一人追加・・・・アルマムーン国 大臣




三途の川
大臣
 「こ ここは・・・・

???
 「セバスチャン・・・・

???
 「セバスチャン・・・・

???
 「久しぶりだなセバスチャン・・・・
身なりのいい男女が現われる

大臣
 「せ 先代! 奥様!


 「今までご苦労だったな・・・・


 「ありがとうセバスチャン・・・・


 「だがお前がこっちへ来るのはまだ早い・・・・


 「まだまだユージローにはお前が必要なのです。
  お願いしますよ。


 「頼んだぞセバスチャン・・・・

大臣
 「せ 先代! 奥様〜ッ!



アルマムーン城
将軍
 「ユージロー様・・・・
  お気持ちは察しますが・・・・
  このままでは大臣殿も喜びますまい・・・・
  さ 手厚く葬って・・・・

大臣蘇る

一同
 「どひゃ〜ッ!!

将軍
 「だ 大臣殿・・・・

ナイト
 「生きておいでで・・・・!?

大臣の傍により涙するユージロー

大臣
 「ユージロー様・・・・
  そんな調子ではこの私・・・・
  まだまだ死ねませんぞ・・・・
  前言撤回ですじゃ!
  これからも今まで以上にビッシビシゆきますぞ!
  覚悟してもらいますぞユージロー様〜!!

  先代・・・・奥様・・・・

  見ていて下され〜ッ!!
劇 終

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