ボルクタ シャダク市街に発進 アルベルト: 市街地だな ブレンダ: ここにエミルが いるかもね アルベルト: ここはかつて 戦場だったようだな ずいぶん あれはてている ブレンダ: でも まだ住んでいる人もいるみたいよ クラーク: しかし まだ人の住める場所もあるようですな アルベルト: そうか・・・ 何かわかるかもしれない 降りてみよう ブレンダ(喜): OK! シャダク市街 アルベルト: エミルは どこに行ったんだろう ブレンダ: そうね あの機体で政府軍の勢力圏をうろついていたらイチコロよ アルベルト: それにしても・・・ このあたりは 特にひどいありさまだな とても通常の攻撃では ここまで破壊しつくされんだろう ブレンダ(苦): もしかして これがツェルネンコの力? アルベルト: かもしれん ブレンダ: あんまり 根をつめないで少し休んだら? ブレンダ: エミルが かくれてるとすれば このあたりかな? アルベルト: わからん だが 人の気配はするな ミハエル(叫): 父さんをかえせ! アルベルト: なんだ? ミハエル(叫): 父さんをかえせ! アルベルト(叫): よさないか! ミハエル(叫): おまえも はんせいふの人間だろ? わるものだ! アルベルト(叫): なにっ? どういうことだ? ミハエル(叫): この街で さんざん戦争しておいて しかも 父さんたちをつれて行っちゃったんじゃないか! アルベルト: 反政府軍がそんなことを? それで 大人たちは どこへ 連れて行かれたんだ? ミハエル: お兄ちゃんは わるものじゃないの? アルベルト: 少なくとも 反政府軍の軍人ではない ミハエル: そうなの? じゃあ 父さんたちを助けてよ! 父さんたちは ひどいめにあわされてるんだ アルベルト: しかし・・・ ミハエル: 父さんたちはこっちだよ ついてきて! アルベルト: ・・・・・・ ブレンダ(喜): わかってるわよ 止めても どうせ行くんでしょ アルベルト: すまない ブレンダ(喜): でも エミル追跡のこともわすれないで ミハエル: どうしたの はやくきてよ! アルベルト: わかった ミハエル: ちょっと! ヴァンツァーじゃあ めだっちゃうよ アルベルト: ・・・ しかたない 歩いて行こう ミハエル: あれだよ! 大人たちが むりやりに働かされてるんだ アルベルト: おい まてよ あれは 政府軍の部隊じゃないか ミハエル: 違うんだよ あの兵隊たちは わるさをする時だけあれを使ってるんだ はんせいふのやつらはこの国を食い物にしてるって いつも父さん言ってたよ アルベルト(苦): なんだと! 政府軍を よそおって悪事を働いているのか! ヨハンセンめ ブレンダ: ちょっと待って! ムチャしないでよ! ただえさえヨハンセンににらまれてるのに まずいわ! アルベルト: やつらは政府軍の格好をしてるんだ 手を出してなにが悪い! ミハエル: やっつけちゃえ!! 兵士: おい!! きさま 何者だ!? おや? きさまは たしか・・・ アルベルト(叫): お前たちは反政府軍だそうだな! 捕らえた人たちを解放してやれ! 兵士(叫): ま まてっ おれたちは同志ヨハンセンの命令で 動いているんだ お前は われわれがやとった 傭兵だろう? 手を出すな! これは革命のための資金なんだぞ! アルベルト(叫): こんなことをして なにが革命だ! 兵士(叫): ええい!! ものわかりの悪いやつだ ヴァンツァーなしで おれたちに かなうと思っているのか! アルベルト: ふう 終わったな あの少年はどうしたろう 銀行のところか? ミハエル: お兄ちゃん!! 父さんが・・・ いないんだ アルベルト: よく さがしたのか? ミハエル: うん・・・ ほかのおとなの人は にげちゃったし・・・・ うえーん!! うえーん!! 市民(喜): おーい!! ミハエルー!! ミハエル: あ!! ミハエル(喜): お父さん! ミハエルの父(喜): ミハエル・・・ 無事だったのか! ミハエル(喜): うん!! あのお兄ちゃんといっしょに わるものをこらしめたんだよ!! ミハエルの父: そうだったのか・・・ ミハエルの父(喜): ありがとうございます! これでわれわれも 安全な場所に避難できます アルベルト: それにしても・・・ これは一体どういうことなんだ? 反政府軍が 市民をおそうとは・・・ ミハエルの父: それは・・・ 反政府軍は 民衆のための革命といいながら 実際は各地で略奪をくり返し 軍事力をのばしています しかも それを政府のしわざに見せかけているのです ブレンダ(苦): そうだったの・・・ ひどいわ! ミハエルの父: たしかにわれわれは 政府に不満をもっていました 政府は軍備強化の事ばかり考えていたからです しかし・・・今の反政府軍はもっとひどい!! ミハエル(叫): 父ちゃんのいうとおりだよ! ミハエルの父: だが 多くの人たちはまだそれに気づいていない 私たちは 今こそ立ち上がり みんなに真実を 伝えなければならないのです! アルベルト(苦): そうだったのか ヨハンセンめ・・・ アルベルト: よし 帰還するぞ ブレンダ: 了解! ミハエル(喜): ありがとう お兄ちゃん!
ボルクタ アルベルト: だんだん 反政府軍の本当の姿が 見えてきたな ブレンダ: でも ここでやめたら 傭兵協会をクビになっちゃうかもしれない それは こまるわ・・・ アルベルト: そうだな とにかくエミルはさがそう ブレンダ: ヨハンセンの言う通りにするつもりなの? アルベルト(喜): まあ まかせておけ ブレンダ: う うん・・・ シャダク市街 市民: ありがとうございました われわれは 国の人たちに真実を伝えるつもりです ミハエル: 兄ちゃん さっきはありがとう! 市民: やっと 自分たちのために働けるよ |