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第1話

黒きたまごは危険な香り
アルマムーン城
大臣
 「さて今日も先代に負けぬ
  アルマムーンの当主として恥ずかしくない文武両道をめざし・・・・

???
 「お届け物でございます!

大臣
 「おお! バラの花束ではないか!

兵士
 「はッ!
  この世の物とは思えぬほど美しい御婦人からユージロー様にと・・・・

大臣
 「何!? そ そんなバカなッ!
  ユージロー様に花を送る女性がおるとは・・・・
  絶対にありえんことじゃ・・・・

  貴様ッ! なにヤツじゃッ!!

兵士
 「フッフッフ・・・・ よくぞ見破った!
  アルマムーン国ユージローの目は節穴でも
  大臣のカンは鋭いというのは本当であったか!

兵士が美女に変身!

謎の美女
 「オーッホッホッホ!

大臣
 「き 貴様は!?

謎の美女
 「ちょっと照明が暗いわねえ。
  照明さん! もっと上げてちょうだい!

明るくなる

  もっとよ もっと!!

更に明るくなる

  ま こんなとこかしら。それじゃ続きに戻ろうかしらね。
  オッホホホ・・・・ ユージロー! いいえ半熟英雄!

大臣
 「無礼者! ユージロー様に尻を向けて話すとは何事じゃッ!

謎の美女
 「ホーッホッホッホ! ゲームをしている皆様に
  このわたくしの美しさを見せて差し上げてるのよ!
  ああなんてユーザーフレンドリーなのかしら・・・・

大臣
 「一体何の用じゃッ!?

謎の美女
 「この国に代々伝わる不思議なたまご・・・・

大臣
 「貴様なぜたまごの事を!

謎の美女
 「それはこのわたくしもたまごを持っているから・・・・

大臣
 「なんじゃとおッ!?

謎の美女
 「けれどわたくしのたまごはこの国の半熟なたまごとは違って
  完璧な! 完熟な! 黒きたまごですのよ!

大臣
 「黒きたまご!?

謎の美女
 「この世に半熟なたまごなど不要!
  この国のたまごが上か・・・・ このわたくしの黒きたまごが上か・・・・
  決着をつけていただくわ!
  ただし! このわたくしと合間見えるだけの力があるかどうか
  多少試させていただくわ。
  この大陸の他の城は全てわたくしの美貌で味方に抱き込んであるの。
  つまり私の息のかかった全ての城を制覇しないことには
  わたくしの塔に入る資格はないということ。
  所詮は半熟な貴方に全ての城を落として
  わたくしの待つ茨の塔まで来ることが果たしてできるかしら!?
  ホーッホッホホ・・・・!
  一応待っていてよユージロー! いいえ半熟英雄!!

大臣
 「待ていッ! きさま・・・・なにモノなんじゃッ!?

謎の美女
 「わたくし?
  美しき挑戦者・・・・完熟クイーンと人は呼ぶわ!
  オーッホッホッホッホッ・・・・


クイーン
 「あ もう明り戻していいわよ!


大臣
 「キ〜〜〜ッ!!
  こ こ これは明らかに挑戦ですぞ!
  わが国に代々伝わる“たまご”を
  バカにされては黙ってはおれませぬ!
  ユージロー様! ここは一つ彼奴の鼻を・・・・

惚けているユージローを見て大臣泣く
  先代〜〜〜!

  いや待てよ・・・・
  だがこれは・・・・
  ユージロー様に今一度奮い立って欲しいという
  私の願いを神がかなえてくれたのやもしれん!
  このピンチは逆にチャンス! 先代お喜び下さい!!
  やってみせますぞこの大臣!!
  必ずやユージロー様を英雄の名にふさわしい男に・・・・!!
  ささユージロー様!

惚けっぱなしのユージローを見て大臣また泣く
  く〜〜〜ッ!

  と〜にかくッ!
  完熟クイーンめの色香に惑わされた腑抜けな城どもを成敗し!
  あの高慢な娘の黒きたまごを破り!
  汚名を返上しかつての名声を取り戻す絶好のチャンス!!
  今一度! 戦ですぞォォォッ!!

まだ惚けているユージローを見て大臣泣く
  頼みますぞおッ! ユージローさまあ〜〜〜ッ!!


フィールドマップ
茨の塔
 ここは結界で守られているようです!


全ての城を制覇する
 茨の塔を取り巻いていた全ての茨が消滅しました!


茨の塔
 茨と共に結界も消滅したようです!

ユージロー将軍がボス城に攻め込んだ!!


茨の塔
クイーン
 「オーホッホホホ・・・・ようこそ茨の塔最上階へ!
  ちょっと照明さん! わたくしの出番の時は
  もっと上げてちょうだいって言ったでしょッ!

明るくなる

  いいわよ続けるわ。
  わたくしのあまりの美しさに言葉もないようね・・・・。
  目の方は大丈夫? 潰れてしまったんじゃないかしら?
  ま・・・・ここまで辿り着けた事は褒めて差し上げるわ!
  ところで奇麗なバラにはトゲがあるって言葉をご存知?
  これからその意味をたっぷりと味あわせて差し上げてよ!
  さあ出ておいでわたしの僕たち!

黒服
 「私達はいつでも貴女の後に・・・・

クイーン
 「皆 戦士としても一流で気高く優しく美しい男達。
  もちろんレディファーストの精神も心得ているわ。
  さあかかってらっしゃい!
  わたくしの美しい顔に土を付ける事はできないでしょうけどね!
クイーンとバトル!

クイーン
 「わたくしとしたことが・・・・なぜ半熟ごときに・・・・

元の明るさに戻る

  あ 明りを下げないで・・・・

大臣
 「哀れじゃの・・・・完熟クイーン・・・・

クイーン
 「クッ・・・・
  だからといって油断しない事ね・・・・わたくしを遥かに上回る・・・・
  第2第3のつわものが・・・・あなたを待ちうけているわ・・・・

大臣
 「おぬしら・・・・一体ナニモノなんじゃ?

クイーン
 「フフ・・・・完熟なる者達・・・・

大臣
 「完熟なる者達〜!?

クイーン
 「そう・・・・わたくしなどほんの小手調べに過ぎない事を
  きっと思い知る事になるわ・・・・

大臣
 「い 一体おぬしらの狙いは何なんじゃッ!?

クイーン
 「貴方達のような半熟者を消し
  全ての物をパーフェクトな・・・・カチカチの完熟に・・・・
  ウッ!

ユージローがそばに寄ろうとする

クイーン
 「近寄らないで!
  半熟者のあなたになんか情けをかけて欲しくないわ・・・・
それでもそばに寄るユージロー

  敵なのよわたくしは・・・・!

クイーンを起こしてあげる

クイーン
 「あなた・・・・

大臣
 「おおユージロー様・・・・なんとおやさしい。

クイーン
 「フフッ・・・・
  どうやらわたくしの完敗のようね・・・・
  最後に一つだけお願いを聞いて・・・・
  チャックは・・・・閉めてよね・・・・

慌ててチャックを閉めるユージローを見て大臣泣く
大臣
 「く〜〜〜ッ!

両脇から黒づくめの人が現われる

司会者
 「半熟英雄 ああ世界よ半熟なれ・・・・!!
  お楽しみいただいていますか?
  ゲームの途中ですかここでちょっと解説させていただきます。
  今左右から現れたこの黒づくめの二人・・・・
  決して完熟なる者の新手の刺客などではないのです。
  彼らは黒子と言って
  見えてはいるが見えてないものと思わなければならない存在なのです。
  具体的にどんな事かと言うと舞台上でいらなくなった物などを・・・・

クイーン
 「ちょ ちょ ちょっと! わたくしは物じゃなくってよ!
  おはなし〜〜〜〜ッ!

司会者
 「・・・・と御覧のように引っ込めたりするわけです。
  これから度々目に付くと思いますが
  くれぐれも気になさらないようお願い申し上げます。
  それでは引き続きゲームをお楽しみ下さい。
  どうぞ〜!

大臣
 「く〜〜〜ッ!!


半熟調理メモ

一人目・・・・完熟クイーン


次回予告
謎の黒きたまごを使う完熟クイーンを倒した
半熟英雄ことユージローの前に新たな強敵が現れた!

半熟英雄が二人いる?

戦えユージロー! 今こそたまごを割る時だ!!


次回 半熟英雄 第2話

“二人の半熟英雄!?”に・・・・


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