戻る 目次 次へ


第3話

ああ 戦場に散った恋の花
湖畔
偽英雄を倒し束の間の平和が訪れたある日・・・・

ユージローは城を抜け出し散歩に出かけ・・・・

今日も惚けておりました。

ギャル達
 「あ〜あ・・・・
 「空はこんなに青いのに・・・・
 「どっかに素敵な人いないかしらね〜。
 「素敵なお城に住んでてとっても強い人▼

ユージローが反応する

ギャル
 「なんか変な気配しない?

ギャル(左)
 「あッ!

ギャル(右)
 「キャ〜!!

ギャル(一番右)
 「アルマムーンのユージローよ〜!!!

ギャル(一番左)
 「やだ〜ッ!!!!

ユージロー泣く

ギャル
 「行きましょう!

いい男
 「澄みきった青い空・・・・
  乙女たちの華やかな声・・・・
  ああ・・・・
  ワラ ビュリホ〜 デイ!

ギャル(左)
 「あッ▼

ギャル(右)
 「キャ〜▼▼

ギャル(一番左)
 「なんて▼▼▼

ギャル(一番右)
 「素敵な人〜ッ▼▼▼▼

ギャル達の反応の差を見てユージローまた泣く

いい男
 「おやおや困ったレディ達だ。
  今日はお忍びで来たんだが見つかっちゃったな。
  仕方ないな。今日はサインとキスくらいでカンベンしてもらえるかな?
  さッ! いい子だから一列に並んで。

ギャル
 「は〜いッ▼

いい男
 「いやあ今日はほんとに素晴らしい日だ。

ギャル
 「なんで〜?

いい男
 「それは素敵なレディに出会えたからさ!

ギャル
 「もしかして・・・・
 「あたしたちのこと〜?

いい男
 「もちろんさ!

ギャル
 「キャ〜▼

いい男
 「あれ? そこにいるのはもしかして・・・・
  ユージロー君? 半熟英雄君だね?

 「いやは〜ッ ゴメンゴメン! 忙しくて気が付かなかったよ。
  君達 悪いけど僕は急用ができてしまったんだ。
  申し訳ないけど今日はここまでだ。

ギャル
 「ええ〜ッ?
 「そんなあ〜!

いい男
 「埋め合わせは必ずするから・・・・
  そうだ今度一人ずつフランス料理に招待するよ。

ギャル
 「ホント〜ッ▼
 「約束よッ▼▼

いい男
 「ああ約束だ。

ギャル
 「絶対よッ▼
 「私が一番なんだから▼
 「え〜ッずっる〜い!

いい男
 「や! お待たせユージロー君!

ユージローそっぽを向く

  え? 僕なんか知らないって?
  やだなあ この間挨拶したろ。


 「ユージロー様〜ッ!

大臣
 「ハア ハア・・・・
  さ・・・・探しましたぞ! 困りますな 完熟軍との戦中の今
  勝手に散歩など出られましては・・・・

いい男
 「あなたが大臣殿ですね。

大臣
 「へ?
  これはこれは御丁寧に・・・・
  いやいや随分と端正な顔立ちのお方ですな。

いい男
 「初めてお目にかかります。

大臣
 「いやいやこちらこそ・・・・
  いやあ貴方のようなお方が我がアルマムーンの当主であれば・・・・


大臣
 「はッ!
  もしや・・・・
  実はユージロー様が当主というのは何かの間違い・・・・
  戦乱のどさくさで生まれた時にすりかわったとかよくあるパターン・・・・
大臣泣く
  神よ〜ッ! 待った甲斐がありましたぞ〜〜ッ!!

いい男
 「あの・・・・
  何かカン違いしてませんか?

大臣
 「そう言えばどこかで聞き覚えのあるお声・・・・

いい男
 「約束したでしょう。クイーンの仇はこのボクが取るって。

大臣
 「すると・・・・

いい男
 「申し遅れました。
  ボク クイーンのフィアンセで完熟プリンスといいます。

大臣
 「いやはやこれはご丁寧に・・・・
  わたくし・・・・
  ん?

ユージローと大臣 顔を見合わせる
  完熟??

びっくりして後ろに下がる
  完熟プリンスじゃとお〜ッ!?

プリンス
 「や! 初めまして!
  本当にいい男は敵にも礼を尽くすものでしょう?

また一歩下がる大臣とユージロー

プリンス
 「いやいや心配はいりません。今日はご挨拶に伺っただけですから。
  ま・・・・戦線布告と言ったところかな。
  決着は正々堂々僕の城で着けようと思うんですよ。
  だが生憎と僕の城はまだ建築中でね。
  冷暖房完備! コンビニ近く! 駐車場有り! オートロック付き!
  駅から徒歩5分の素晴らしい城になるはずなんだ!
  悪いけど城ができるまで
  配下の他の城の者達とでも遊んでいてくれないかな?
  だがくれぐれも気を付けてくれよ。
  クイーンの仇を取る前に君に死なれては
  わざわざ僕が来た意味がないからね!

ギャル
 「キャ〜▼
  プリンス様〜ン▼

プリンス
 「おやおや まだいたのかい君達。
  仕方ないな じゃあ僕の城まで競争だ!
  いくぞ〜!

ギャル
 「キャ〜▼
 「待って〜ん▼
 「プリンス様〜ん▼


大臣
 「何たる尻の軽い男!
  あんな輩は我がアルマムーンの誇りにかけて許せませぬ!
  ユージロー様 早速戦の準備に・・・・

  ユージロー様!

  ユージロー様・・・・?

  怒っていらっしゃるのですな・・・・
  お許しくだされ 一瞬でもあんな軽薄な男を
  我がアルマムーンの当主などと思ったわたくしめを・・・・
  無神経な私の言葉で傷付けてしまいましたな・・・・
  ユージロー様・・・・なにとぞ・・・・

  ユージロー様・・・・
大臣泣く
  お許しくだされ〜〜ッ!!

  もしや・・・・
  あの娘たちに未練があるだけだったりして・・・・

図星らしい・・・・

  それはあまりに・・・・
また泣く
  情けのうございますぞ〜〜〜ッ!!


フィールドマップ
立て札
 完熟プリンス城建設予定地・・・・!?


城を落とす度に工事が進む
 完熟プリンス城は一歩完成に近づいた!!


全ての城を制覇
 完熟プリンス城はこうして遂に完成した!!


完熟プリンス城
 出来上がったお城はとても豪華な物だった


完熟プリンス城
プリンス
 「スヤスヤ・・・・
  !?
  ああよく寝た・・・・
  すまん すまん あんまり遅いんでつい・・・・
  それに寝不足は肌に悪いしね!
  キミ達ちゃんとスキンケアしてる? 肌カサカサだよ!
  おーい ベッドを片付けてくれないか?

ベッドが引っ込められる

  おっと こんなカッコウで失礼!
  今着替えるから待っていてくれたまえ!
  お〜い 頼むよ〜!

  いやー お待たせ お待たせ!

ギャル達
 「キャ〜 プリンス様〜ン▼▼

プリンス
 「いやあ この娘達がどうしても僕のために戦うって・・・・
  女の子がそんなことしちゃダメだって何度も言ったんだけどね・・・・
  どうしてもって言うから改造してあげたのさ!
  ヘタな将軍なんかより遥かに強力にね!
  でも心配無用さ。
  いざとなったらこの僕が命に替えても彼女達を守るよ!

ギャル達
 「キャ〜 すってき〜ン▼▼

プリンス
 「さ! そろそろ始めようか!
完熟プリンスとバトル!

大臣
 「ど・・・・どうしたのじゃその顔は!?

プリンス
 「フッ・・・・笑っておくれよ・・・・これが僕の素顔さ・・・・

ギャル
 「え〜ッ!
 「こんなブ男だったの〜!?
 「こんなヤツのために私達!
 「よくも騙したわね!

ユージローが間に割って入る

大臣
 「ユージロー様・・・・

ギャル
 「何よあんた!
 「邪魔する気?

大臣
 「やめんか!

ギャル
 「何よ〜!
 「女に手を上げるつもり〜!?
 「サイテ〜!

大臣
 「黙らんか!!
  散々甘えておきながら素顔が違うと分かったらその有様!
  外見でしか人を判断せんお主等など・・・・
  完熟軍以下じゃ!!

ギャル達
 「・・・・

大臣
 「とっととワシ等の前から立ち去れい!

ギャル達
 「スゴ スゴ・・・・

プリンス
 「うう・・・・
プリンス泣く
 「ありがとうございます・・・・

大臣
 「なに・・・・お主が言っておったろう。
  本当にいい男は敵にも礼を尽くすとな・・・・

プリンス
 「すみません・・・・

大臣
 「そなたなぜ顔を・・・・?

プリンス
 「僕はずっとクイーンが好きでした・・・・
  しかし御覧のとうりの僕の顔じゃ・・・・
  彼女が気に入るワケありません・・・・
  僕は呪いました・・・・こんな醜い顔に生まれた自分の運命を・・・・
  そんな僕の気持ちに目を付けたのが完熟大魔王・・・・

大臣
 「完熟大魔王!?

プリンス
 「大魔王の力で僕は美少年に生まれ変わった・・・・
  そしてクイーンにも気に入られ
  婚約者としてプリンスの地位を手に入れた。
  けれど僕が欲しかったのはそんなんじゃない・・・・
  ありのままの僕を・・・・彼女に見て欲しかった・・・・
  でも僕はよかったのさ・・・・彼女のそばにいられるだけで・・・・
  幸せだった・・・・。

大臣
 「・・・・

ユージロー感動して泣く

プリンス
 「そして彼女の仇を討つため精一杯戦えたんだ・・・・悔いはないよ・・・・
  ありがとうユージロー君・・・・
  せめてものお礼に一言忠告しておくよ・・・・
  気をつけたまえ・・・・大魔王腹心の・・・・
  4人の刺客が・・・・やってくるはずだ・・・・

大臣
 「4人!?

プリンス
 「そう・・・・完熟・・・・し・・・・
  ガクッ!


大臣
 「4人の刺客・・・・

(゚ε゚)。oO(■)

  ユージロー様・・・・
  その四角では・・・・
大臣泣く
  ありませんぞお〜〜ッ!!


半熟調理メモ

三人目・・・・完熟プリンス


次回予告
クイーンとの悲恋に散った完熟プリンスを倒した
半熟英雄ことユージローの前に
恐るべき4人組が現われた!

果たしてヤツらの力とは?
そして完熟大魔王とは一体何者なのか?

戦えユージロー! 今こそたまごを割る時だ!!


次回 半熟英雄 第4話

“返れ季節よ この胸に!”に・・・・


エーッグ キーーック!!
CM

過酷な男達の戦いは今日も続く・・・・

そんな男たちにひたすら愛を注ぐ一人の女がいた・・・・

壊れたたまごも一発で復活!
あたし▼の館。

待ってるわ〜ン▼

ああ君は誰より美しい・・・・
心は・・・・


戻る 目次 次へ